「東大数学パトロール」

はじめに

 

日頃、弊塾の「受験コンテンツ」をご愛読いただき、ありがとうございます。

この度、新たなシリーズコラムといたしまして、「東大数学パトロール」を始める運びとなりました。

執筆者は弊塾の数学上位クラスをご担当の河田直樹先生です。先生のプロフィールはこの紹介文の最後をご覧いただくとして、二十五年を超えるお付き合いの中で私が知り得た先生像をお話ししたいと思います。その前に、、、、、

私は数学の先生に同情を禁じ得ないことがあります。というのも、ときに自分よりできる生徒に出くわすからです。力のない先生はさぞやビクビクしていることでしょう。その点、年季と国語力が物を言う英語は気楽ですね。母語の力は年齢と人生経験に大きく作用されますので、私より英語を読み書きできる受験生はまずいません。私が枕を高くして毎晩8時間眠れる所以です。

たしかに、ハイレベル塾には平均的な教師より数学ができる生徒が在籍しています。弊塾にも東大理系数学で120点満点を取った生徒がいました。したがって、ハイレベル塾の数学の講師には、そんな生徒を唸らせるだけの力が必要とされます。こんな授業なら自分で勉強した方がましだと思わせないだけの力量が。河田先生はまさにそういった実力講師(実力派講師ではありません)なのです。

英語は言うに及ばず、数学も言語である以上、その力はつまるところ国語の力で決まります。普段論理の世界で生きているはずなのに、また本人もそう標榜していながら、実に乱暴で傲慢で非論理的な日本語を書く数学の先生はたくさんいらっしゃいます。お書きになる広告の宣伝文句にもそんな日本語が散見されます。

数学以外の世界には無頓着な数学教師が多い中、私が知っている限り、難解な入試問題をバリバリ解き、美しい日本語も書け、歴史文化に造詣が深い予備校数学講師は河田先生お一人です。その辺りのことは、河田先生の知力と魅力は、「東大数学パトロール」をお読みいただければ一目瞭然、私の先生評が誇大広告でないことがおわかりいただけると思います。

最後に一言。年度別、大学別の合格実績を正確に公表するとともに、著作物もあり、総合的に知力・学力のある(とくに数学と英語の)講師をいかに多く揃えるかが、ハイレベルを謳う塾の生徒や保護者に対する誠意であり、責務であると私は考えております。

では、東大数学の世界をご堪能あれ。

 

FORUM-7ジーナス代表  河村一誠

 

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